初代 家元作品                            

華道栖草流について

山形県には樹氷やレクレーションの場として親しまれている蔵王があります。
どっしりと根を張って風雪に耐え変形した植物や水辺の花々の生態は四季折々に神秘的に山肌を彩り、多くの美の探求を表しています。



華道栖草流は、初代家元・荒井栖草が蔵王の美しさに魅せられ、他の山にはない蔵王独自の荘厳さと自然美を発見したことが始まりです。
蔵王の特徴でもある厳しい風雪によって生まれる力強い草木の流れや纏まりに特に注目して格調高い作品を創造し、他に類のない花型として昭和22年に創流しました。

初代家元 荒井栖草
青年の頃から幾度となく山に登り自然の風景を観察しました。
関東関西に育つ植物は温暖な気候からまっすぐに伸びて穏やかに育つものが多い中、東北の自然は実に厳しく、強風ですべての樹木や植物が同じ方向に傾斜して伸びていく様、圧雪で変形した木の根や枝が地を這うような独特の形態に成長していく様、沼辺の傍らに咲いているお花の群生等、自然の厳しさに負けないで育んでいる樹木や植物の生命力の強さと美しさに表現していることに注目しました。



華道栖草流の特徴は傾斜して活けることにあります。
その型は全国に知られている蔵王の自然の中に発見したことが始まりなのです

華道栖草流の歩み(抜粋)

1947年8月 荒井栖草(初代家元) 華道栖草流を創流
1971年 荒井栖草 斉藤茂吉文化賞を受賞
1973年 荒井栖集 華道栖草流副家元(2代目)に就任
  荒井栖集 個展を山形県民会館で開催
1984年 荒井栖集 山形県芸文会議常任理事、山形市芸術文化協会常任理事に就任
1985年 華道栖草流創流40周年記念いけばな展を山形松坂屋で開催
1990年 荒井栖草 地域文化功労賞を受賞
1995年 華道栖草流創流50周年記念いけばな展を開催
  県民芸術祭優秀賞・山形市芸術文化協会協会賞を受賞
1997年 荒井栖集 山形県華道文化協会会長に就任(1期目)、県民芸術祭運営委員に就任
1998年 山形県華道家選抜展に出品
1999年 荒井栖集 家元を継承、山形県華道文化協会会長に就任(2期目)
2000年 荒井栖集 山形県華道文化協会相談役に就任
2002年 いけばな本部展を開催、テーマ「彩~花と心で」
2003年 国民文化祭・やまがた2003に参加
2005年 荒井栖集 山形県華道文化協会会長に就任(3期目)
2006年 華道栖草流創流60周年記念いけばな展「いけばな100人展」を開催
2007年 荒井栖集 山形県華道文化協会相談役に再任、山形支部展を山形国際ホテルにて開催 、
テーマ「色と香りの季節」
  秋田支部50周年記念いけばな展開催
2008年 新庄支部60周年記念いけばな展開催
  最上支部10周年記念いけばな展開催
2009年 天童支部30周年記念いけばな展開催
2010年 北村山支部40周年記念いけばな展開催
2011年 華道栖草流創流65周年記念いけばな展を県芸文美術館で開催
2013年 荒井栖翔 華道栖草流副家元(3代目)に就任
  荒井栖集 山形県華道文化協会会長に就任(4期目)、県民芸術祭運営委員に就任
2014年 北村山支部45周年記念いけばな展
2015年 荒井栖集 山形県華道文化協会相談役に再任
2017年 華道栖草流創流70周年記念華展・祝賀会開催
  荒井栖集 個展を開催(村山市甑葉プラザバラフェスティバル)
2018年 華道栖草流創流70周年記念華展へ山形市基金賞を受賞
2019年 山形支部70周年記念いけばな展開催、新庄支部70周年記念いけばな展開催
2022年 「山の日全国大会」やまがた2022で大作をやまぎん県民ホールに活ける
2023年 荒井栖集 山形県華道文化協会会長に就任(5期目)
  荒井栖翔 山形県華道文化協会事務局長に就任